認知症はうつ病と紙一重で進行する
初老期うつ病という病気がありますが、これは病期の進行によって心身の落ち込み具合が悪化していきます。
そして気分が落ち込むとともに、徐々に周囲への認識具合も悪化していくことがあります。
老後において認知症を患うと、もう健康な状態へ戻れない状態になってしまうこともあります。
そんな中で初老期うつ病と認知症の症状が微妙に異なっています。
思わず周囲の人が認知症ではないかと思っていても、記憶などについては安定しているというケースも少なくありません。
初老期うつ病や認知症は、初期症状が似ているので病院でも診察をしながら診断が難しくなっています。
反対に軽いうつ病だと思っていても、認知症になっていることがあります。
徐々に進行するのが認知症の主立った傾向で、病院へ行っても手遅れだと診察結果を受けてしまうことがあります。
機能が低下していくことによって、少しでも認知症ではないかと判断した時、すぐにでも心療内科などで検査を受けるようにしましょう。
早期発見によって、初老期うつ病か認知症か区別をつけていくことができます。
認知症は行動パターンが大きく変わる
認知症にかかってしまうと、問題となる行動パターンが増えていくことがあります。
周囲の人にも迷惑がかかるような行動が、日々起こっていくため気をつけなければなりません。
傾向として自宅では目的もなく歩きまわることもあれば、トイレで排出した便について自分の手でついつい触っていくといったものがあります。
さらに気をつけて欲しいと忠告をしても、何回も繰り返していく症状があります。
周囲の人は認知症を患った人に対してストレスを感じてしまうこともありますが、ケアをしていかなければなりません。
状態が悪化してしまうと、時には命に関わる行動パターンとなってしまいますので、常に目を光らせるようにしていきましょう。
特に夜になって急に様々なところへ徘徊したいと言い出したり、急にいなくなってしまうこともあります。
探していると、目的もなく街中を歩き回るということもあります。
さらに近距離で少しでも移動したら迷子になってしまうことがあったり、自分の家へ帰れないという事態も想定されます。
自宅の中ではトイレなどの場所について分からなくなってしまい、家の中を何度も探し回ってしまうという事態が想定されます。
そして生活でも言葉を話せなくなってしまうことがあったり、自分の家族の名前すら覚えられなくなってしまうことがあります。
こうなってしまうと知らない人と生活していると不安になってしまい、ついついパニックになって外へ出てしまうということもあります。
認知症を防いでいくために、日頃からしっかりと食事や運動を行っていくようにしていきましょう。
少しずつの積み重ねが非常に大切となります。